今年、またすばらしい本に出会いました。
坂村真民さんの詩集
「念ずれば花ひらく」。
真民さんは、明治42年 (1909年) に熊本県で
生まれ、25歳のときに朝鮮で教職に就き、終戦後は
65歳で退職されるまで、愛媛で高校の国語教師を
勤められ、その傍ら、愛媛を拠点にずっと活動されて
いた詩人の方です。
この詩は、真民さんの数ある著書の中でも、もっと
若い人や、21世紀の日本を背負って立つ方たちに
読んでもらいたいと内容を選出し、天啓のように
思いつき出版された1冊だそうです。
初めて真民さんの詩を読んだ瞬間、何か言葉になら
ないような衝撃を受け、そこから計り知れないほどの
エネルギー (?) みたいなものを強く感じたのですが、
本のあとがきによると、
『真民さんは、大宇宙の大和楽を念願して、毎日 午前零時に起床、未明混沌の霊気の中で念仏し、 詩作する。明け方には、月の光、星々の光を吸飲 しながら重信川を渡って、大地に額をつけ、地球の 平安と人類の幸福を祈願している。 そうした中から生まれる真民さんの詩は、 「人はどう生きるべきか」 を命題に、人間としての 在り方を深く掘り下げ、誰にでもわかる言葉で、 表現されたものが多い。』というふうに記載されています。
そして、真民さん曰く、
『詩は未来を切り開くためのものでなくてはならぬ、 というのが、詩を書き続けているわたしの願いであり、 祈りなのである。だからわたしの詩はほとんど夜明け に生まれている。宇宙の波動が一番多く強く落下する のは、夜明けである。わたしはこの波動を、念波と 言っているのであるが、念ずるというのは、前向きに 生きようとすることであって、希望なのである。 どん底に落ちても、念じながら這いあがってくる 不屈の魂である。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 〈中略〉 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
作品というものは不思議なもので、苦しんでいる時は
暗い詩になるかと思いがちであるが、ふと流星のように、
明るい詩が生まれたりして、落ち込んでいる魂を奮起
させてくれ、体の病も治ったりする。そうした詩が、
わたしにはいくつもある。』
この本から発せられる不思議なパワーの源とは、
それほどまでに真民さんの強い “
念” が込められて
いるからなのですね。
心に響く素晴らしい詩は、本当にたくさんあるのですが、
今日はその中から、2つだけご紹介させていただきたいと
思います。 (これからも折に触れ、少しずつご紹介させて
いただこうと思います。)
この詩はとても有名だと思いますが、目を患ってしまった
真民さんが、絶望の淵に立たされ、心も体も、暗い世界に
落ちていた・・・
そんなときに生まれたそうで、丁度この本のタイトルにも
なっていています。
「念ずれば花ひらく」
念ずれば
花ひらく
苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつひらいていった
「タンポポ魂」 踏みにじられても 食いちぎられても 死にもしない 枯れもしない その根強さ そしてつねに 太陽に向かって咲く その明るさ わたしはそれを わたしの魂とする
※坂村真民さんについてもっと詳しい情報を知りたい方は、
こちらをどうぞ →
坂村真民記念館